2013年12月18日水曜日

中国初の第4.5世代戦闘機改良型「殲10B」が量産:日本の主力戦闘機を制圧可能に

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●資料写真:戦闘機「殲10」の改良型「殲10B」


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月18日
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2013-12/18/content_30930144.htm

 中国初の第4.5世代戦闘機が量産 日本の主力戦闘機を制圧可能に

 軍事掲示板に掲載された写真から、戦闘機「殲10」(J-10)の改良型「殲10B」の量産型第1号機(コードNo.101)が試験飛行を開始した。
 これは殲10Bが定型試験を終え、正式に量産に入った、つまりもうじき解放軍空軍、海軍航空兵部隊に就役することを意味している。

 各軍事サイトの掲示板はこの情報で喜びに沸きかえっている。
 なぜならこれは中国初の国産第4.5世代戦闘機で、アジア太平洋地域の米軍の「F-15C」(イーグル)や「F/A-18E/F」(スーパーホーネット)、インドの第4.5世代戦闘機ラファールに匹敵し、日本の主力戦闘機「F-15J」を十分に制圧できるからだ。
 環境時報が伝えた。

 殲10戦闘機のチーフ・テストパイロットで空軍理論専門家の徐勇凌氏からすると、殲10Bは第4.5世代戦闘機の「タイフーン」や「ラファール」に匹敵するという。
 殲20、殲31の第5世代機が様々な課題を克服して就役するまで、殲10Bが中国のカギを握る対空防御の柱となる。

 まず外観をみると、ダイバータレス超音速インレット(DSI)に改良され、超音速がより自在になった。

 殲10は、その胴体のエアインテーク上部に6本の細い棒があり、支えとして使われていることから「棒」というあだ名がある。
 これを忌み嫌い、時代遅れの象徴とみる軍事ファンもいる。

 ネット上の多くの殲10Bの写真を見る限り、この6本の棒がなくなり、エアインテークにもともとあったダイバータもなくなり、はっきりした突起からそれが最新鋭のDSIエアインテークに変更されたことがわかる。
 F-35、殲20、FC-1などの戦闘機はいずれもこのDSIを使用している。

 DSIは近年新たに開発された技術で、「神技」を持っている。
 それは亜音速と超音速の速度区間(M0.6~M1.2)で重量を軽減すると同時にエンジンの推力を上げ、より自在な飛行を可能にする。

 殲10が従来採用していた二次元可変インテークに比べ、DSIはダイバータがなくなり、重量が軽減された。
 米国がF16で行ったテストの結果によると、DSIの採用で従来のエアインテークよりも186キロ軽減された。
 また、エンジンの実際の推力向上にもつながる。

 重量が軽くなり、推力が上がった。
 エンジンが同じでも、J-10Bの推力重量比は必然的に高くなる。

 注目に値するのは、DSIには大きなメリットがあることだ。
 それはダイバータという大きなレーダー反射源をなくすことで、レーダー反射断面積がかなり減ることだ。
 J-10Bの機体はつるつる、なめらかで、ステルス性能が殲10よりもアップしたのも納得がいく。

 次に機内をみると、状況認識力が質的に変化し、欧州のラファールやユーロファイター タイフーンと十分に一対一で対決できる。

 著名な英軍事情報誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーはこのほど「狙いはより高く:中国の空中における野心」と題する記事を掲載し、殲10Bは「中国の戦闘機の改良型の典型」で、
 「中国がフェーズドアレイレーダーを使った初の戦闘機であるとともに、エアインテークを改良し、センサーの探知距離と電子戦の能力が向上した」
と「評価」した。

 同誌は、殲10BがDSIエアインテークに変更したことよりも更に注目される点は、レーダー電子設備の全面的なアップグレードで、状況認識力が質的に高まったと伝えた。

 徐勇凌氏によれば、従来の機械式スキャン機能のレーダーに比べ、AESAのメリットはより包括的で、探知距離がより遠く、精度がより高く、反応がより速く、多目標攻撃能力がより強く、対妨信能力がより強く、耐摩耗性と信頼性がより高くなり、さらに電子戦の機能を加わったことだ。

 特にカギとなるのは、AESAがステルス空中戦の時代の要求に非常に合っていることだ。
 ステルス目標の探知が得意で、従来のレーダーよりもはるか遠くからステルス機やステルス巡航ミサイルを発見できる。
 また、AESAには「特技」がある。それはレーダーのサイドローブが非常に小さいため、敵がそのレーダー波を探知するのが非常に難しいのだ。


殲 10戰機 B



殲10 Wikipediaから

J-10(殲撃十型、Jian-10、歼-10)は中華人民共和国の航空機メーカー、成都飛機工業公司によって設計され、現在も生産が行われている 中華人民共和国の戦闘機。
 西側諸国ではヴィゴラス・ドラゴン(Vigorous Dragon:猛龍)と呼ばれる。
 高価な主力戦闘機J-11とともに配備され機数を確保する混合運用(ハイ・ロー・ミックス)のための軽戦闘機として開発・配備された

中華人民共和国はJ-10についての情報をほとんど公開しておらず技術的な細部は明らかになっていない。

低い抗力・十分な強度を持つ構造・大きな機体内容積を実現するためのブレンデッドウィングボディ形式の採用、大迎え角でも安定した空気流入を確保するための機首下面へのエア・インテーク配置、機体後端の左右に主翼から延長した棚状の張り出しへのベントラルフィンの配置、十分な構造強度を確保しつつ電子機器の格納配置場所とするために厚く太めた垂直尾翼基底部、全周視界確保のための水滴型キャノピーの装備などといった点は、ラビやF-16と共通する特徴である。

しかしながら、単一の大きな垂直尾翼を持ちデルタ翼の主翼に近接してやや面積の大きなカナードを置く翼の配置はヨーロッパの第4世代戦闘機であるタイフーンやラファール、グリペンの配置に近い。
 主翼形状にはMiG-21の影響が見られ、インテーク形状もF-16と酷似したラビとは異なりタイフーンのような四角形である。
 これらに加え、装備するエンジンの違いからJ-10の方がラビより一回り太いこともあり、外形の印象はラビに似ているものの似て非なる機体といえる。

中華人民共和国は2005年7月に二次元推力偏向型エンジンのAL-31FN-M1をロシアに発注しており、第1期分の50基、第2期分の100基は既に納入されている。
これはJ-10用と推測されており、これの装備により機動力の大幅な向上を実現する可能性がある。


 ということはどういうことか?
 こういうことになるが。
 「J-10B」が量産され、実戦配備につくまでは、中国は開戦しない、
ということになる。
 それで正解だろうか。
 開戦はおそらく計算ずくでは行われない。
 むしろカオス理論のほうが当てはまるのではなかろうか。
 つまり、蝶の羽ばたきが地球の裏側で嵐になる、といった考えによるなら、まるで無関係のなにかのキッカケで日中開戦へと進むことはありえる。
 まして、
 過去に例をみない異様な防空識別圏という「いつで戦争できますよ」というメッセージを発信した中国
にとっては気分的には開戦状態にあるのだろうと思う。
 ただ、冷静にみるに高度な経済成長によって、急激な民族高揚感に見まわれ、
 「オレはすごいのだ!」
といった意識にとらわれているような感じもするのである。
 ちょうど戦前の日本の国民心理によく似ているのではなかろうか。
 つまり、
 「強くなる前に傲慢になってしまった」
ということである。
 もう少し自重して十分強くなってから傲慢になれば周囲はひれ伏すしかなかっただろう。
 今の中国はまだ大国になりきっていないし、強くもなりきっていない。
 そんな状態で覇権を求めても周囲は納得しようにもできない。
 中国は目標を作り、スケジュールを定めると、
 その時点でそれがあたかも成就されたような感覚にとらわれ、
 自己陶酔してしまうクセがある。
 ために将来成就されるかもしれないと思われれる理想状態から見る目で今を見て、現在を判断することが多い。
 しかし、それはまだ現実には為されていない計画の出発の一部に過ぎないことなのである。
 この中国の「言葉酔い」をついて、日本が反を唱えることになる。
 仕事量は距離と重さの積による。
 過去の距離と今の重さを乗じたものが、仕事量になる。
 中国にはこの過去の距離が「0」なのである。
 これを見切って日本が「中国なにするものぞ」と対抗しているのである。
 まだ今の中国ははっきりと大国とは言いがたい。
 なんとなく不安な国家であり、足元もおぼつかない社会に見えてしかたがないというのが日本政府の見解だろう。
 だから、中国に対する「恐れ」を持つことがなく、中国をいらだたせるほどに悠々と対峙していられると考えられるのである。

 では、一方の海軍はどうだろう。


レコードチャイナ 配信日時:2013年12月19日 16時36分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80681&type=0

中国は世界2位の海軍力を保有=軍艦5隻が未来を担う―米軍事専門誌


●16日、米軍事専門隔月誌フォーリン・ポリシー(電子版)は、「中国海軍の未来を担う軍艦5隻」と題した記事を掲載した。写真は中国海軍。

 2013年12月16日、米軍事専門隔月誌フォーリン・ポリシー(電子版)は、
 「中国海軍の未来を担う軍艦5隻」
と題した記事を掲載。
 中国の海軍力は米国にわずかに及ばないものの世界2位にあると指摘した。

◆056型護衛艦
領海および排他的経済水域におけるパトロールを主な任務とする近海防御用の小型護衛艦。2012年以降、20隻が建造済みか建造中。

◆052D型駆逐艦
外形および作戦任務は米国のアーレイ・バーク級駆逐艦に準ずる。
現在までに4隻が建造されている。

◆071型揚陸艦
かつて人民解放軍の台湾侵攻シナリオが「100万人の大水泳」と皮肉られたほど、中国海軍には揚陸艦が不足していた。
中国は水陸両用艦隊の編成に着手しており、大規模な兵力投入を可能とするこの新型揚陸艦がその根幹をなす。

◆東調型ミサイル追跡・情報収集艦
「間諜船」とも呼ばれ、他国海軍の監視活動を行う。

◆920型病院船
広州造船所で建造された中国初の大形病院船。
2007年に進水、乗員200人、400人の医療スタッフを配備可能。







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