2013年12月2日月曜日

中国軍が太平洋に出る最短ルートは宮古海峡:防空識別圏設定の戦略的目的

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● 中国軍が太平洋に出る有効なルートは台湾の上下の海域になる
  南シナ海は袋小路に近く難がある。


●アセアン諸国


レコードチャイナ 配信日時:2013年12月2日 6時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79894&type=0

「資源争いから戦略的な争いへ」、防空識別圏の狙いは尖閣でもガス田でもなかった―香港誌


●30日、中国が防空識別圏を設定した背後には、中国海軍にとって最も短い距離で太平洋へ抜けられる出口である宮古海峡を確保するという狙いがあるという。写真は中国人民解放軍。

 2013年11月30日、香港誌・亜洲週刊によると、中国が防空識別圏を設定した背後には、軍事戦略を大きく変えようとする国家最高指導者らの狙いがある。
 中国の真の目的は尖閣諸島でもガス田でもなく、
 中国海軍にとって最も短い距離で太平洋へ抜けられる出口である宮古海峡
だという。
 泉州網が伝えた。

 消息筋によれば、中国海空軍にとって重大な戦略的な変更となる防空識別圏を設定するということは、昨年の中国共産党第18回全国代表大会(18大)後に決められていた。
 中央軍事委員会もすでに長期間の検討を重ね、専門家らの意見を聞くなどしていた。
 だが政治的なゴーサインが出たのは4カ月前のこと。
 中央軍事委員会主席でもある習近平(シー・ジンピン)国家主席が最終決定し、さらには日中関係を
 「資源争いから戦略的な争いへ」
とする談話を行っていた。

 中国大使館が在日中国人に対し緊急連絡先の登録を呼びかけたことについて「開戦準備か」などとする憶測が広まったが、中国外交部の報道官は「一種の慣例であり、その憶測は思いすごし」としている。
 だが、中国が防空識別圏を設定したことで、今後当該地域における中国軍の活動が活発になるのは間違いがなさそうだ。


 この件については前に載せたことがあるのでそれを見てみる。
日本が宮古島に地対空ミサイル展開:中国の太平洋への出口封鎖


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年11月5日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-11/05/content_30502201.htm

日本が宮古島に地対空ミサイル展開 中国の太平洋への出口封鎖する狙いか



 日本の自衛隊は11月1日から18日にかけて、九州と沖縄地域などで、陸海空合わせて3万4000人が参加する軍事演習を実施する。
 同演習では、宮古島に初めて88式地対空ミサイルが展開される予定である。

 軍事専門家の李莉氏は、
 「88式地対空ミサイルの展開にあたっては、宮古島の航路が封鎖される。
 同航路は比較的広く、航行しやすいため、遠洋訓練に向かう中国海軍の多くが同航路を利用しており、東中国海から西太平洋への道を断たれることになる」
と解説した。

 仮に石垣島に展開した場合には、釣魚島(日本名・尖閣諸島)に極めて近いだけでなく、与那国島との間の航路も遮断される。
 李氏は
 「宮古島と石垣島に地対空ミサイルが展開されれば、中国の太平洋への出口が封鎖されてしまう。
 日本の企みは極めてはっきりしている」
と指摘する。


 日本が宮古島にミサイルを設置したことで、中国艦隊はこのミサイル門をくぐって太平洋に出ることになった。
 


 九州から台湾を結ぶ線に点々と浮かぶ島はすべて日本領。
 その島々の最も広い海峡が沖縄ー宮古島の間。
 ここは公海なので自由に通行できる。
 中国はここを利用したいのだが、日本は両島にミサイルを配備してミサイルゲートにしてしまった。
 中国にとっては頭の痛いことこの上ないことである。
 ここを通過する艦船はすべて防衛庁が把握しており、ミサイルを置いても置かなくても大きな差はないが、圧力としては大きい。
 公海なので通過は自由だが、監視で丸裸にされ、ミサイルにおびえて通過するのはあまり中国としては嬉しいことではない。
 単純にいうと中国の艦隊はすべて日本に見張られているということである。
 その目をくぐれるのは潜水艦しかない。
 航空母艦などは日本のいいミサイルの標的になってしまう。
 よって中国が航空母艦を造船してくれるのは、日本にとっては至極わかりやすい軍事行動になる。





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