2013年12月20日金曜日

米国のマックス・ボーカス次期駐中国大使は大気汚染に耐えられるか:老人の試練

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ウォールストリートジャーナル     2013年 12月 20日 07:15 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304273404579268743481159498.html?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst

米国の次期駐中国大使は大気汚染に耐えられるか―中国SNSで話題
    By     JOSH CHIN

 中国のソーシャルメディアでは目下、米国の次期駐中国大使が北京で生きていけるのかが話題になっている。
 政治的にではなく、身体的に、だ。


●マックス・ボーカス上院議員(10月、ワシントン)

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は18日、オバマ米大統領が次期駐中国大使にマックス・ボーカス上院議員(民主、モンタナ州)を指名する見通しだと報じた。
 ゲイリー・ロック現駐中米大使の後任となるボーカス氏は上院議員6期目で、72歳の誕生日を迎えたばかりだ。
 来年の中間選挙には出馬しない意向を明らかにしている。

 承認されれば、ボーカス氏は米国と中国が1979年に公式な外交関係を樹立して以来、駐中大使に就任する人物として最高齢になる。

 米中間の重要な問題である貿易問題への対処に関しては、申し分ない経験がある。
 しかし、中国のインターネットユーザーがそれ以上に危惧しているのは、
 ボーカス氏ほど年齢を重ねた人が北京での過酷な生活に耐えられるかということのようだ。

 あるユーザーは中国ミニブログサイトの「微博(ウェイボー)」で
 「72歳という高齢で、(ボーカス氏は)有毒な空気を吸いに天界に来たがっている
と揶揄した。
 また、他のユーザーは単刀直入に
 「すごい老齢!北京のスモッグの中で死なないで!
と書き込んだ。

 さらに、ボーカス氏を中国語で咳をし過ぎて命を落とすことを意味する
 「包咳死」大使
と呼ぶべきだとするユーザーまでいる。

 ボーカス氏よりも高齢で北京に特使として就任し、無事務めあげて帰国した米国の政治家もいる。
 例えば、デビッド・ブルース氏は1973年に北京で米連絡事務所を開設した時、すでに75歳だった。
 ただし、当時は現在ほど大気汚染がひどくなかったと思われる。

 ボーカス氏の大使指名に対する中国国民の反応は、ロック氏が2011年に指名された時よりかなり控えめだった。
 ロック氏は祖父が1890年代に中国南部から米国に移住した中国系3世。中国政府は同氏に「新植民地主義」の申し子という烙印を押そうとしたが、ロック氏が中国の政治家に欠けているとされる謙虚な態度を持ち初の中国系米国人大使ということもあり、すぐにインターネット上で人気を集めた。

 また、ネット上ではロック氏が先月辞意を表明した要因の1つに大気汚染があるのではないかとも噂された。
 同氏は米国へ戻るという決断に大気汚染は関係ないとしてこれを否定している。

 前任2人と違って、ボーカス氏は中国との個人的なつながりが全くない(ロック氏の前任であるジョン・ハンツマン氏は、中国語を流暢に話すほか、中国から養女も迎え入れている)。
 ただ、中国内の一部の国粋主義者から祖国を裏切っていると非難されたロック氏に比べて、ボーカス氏は混乱が少なくていいのではないかとみるインターネットユーザーもいる。


レコードチャイナ 配信日時:2013年12月20日 15時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=80777&type=0

スモッグで消えた塔の画像が「衝撃的すぎる」と話題に
=ネット民「発射しちゃった?」―中国


●18日、中国陝西省西安市で、微小粒子状物質・PM2.5を含む大気汚染指数が400を上回った。あるネットユーザーがアップした、同市のシンボル・大雁塔の画像が「衝撃的すぎる」と話題になっている。

 2013年12月18日、中国陝西省西安市で、微小粒子状物質・PM2.5を含む大気汚染指数が400を上回った。
 これは6段階のうち最悪レベルだ。
 人民網が伝えた。

 有害濃霧は、西安のシンボル・大雁塔までも消し去った。
 あるネットユーザーは10月24日とこの日の比較写真を掲載し、
 「有害濃霧が来て、塔が消えた。
 街自体が消えた。
 西安には来ないほうがいい。
 街がどこか見つけられないから」
と書き込んだ。

 あまりに衝撃的な画像ということもあり、ネットユーザーからコメントが相次いだ。

●.「有害濃霧があれば、フォトショップで加工の手間が省けるね」
●.「大雁塔は飛んで行っちゃった?」
●.「大雁塔の発射成功を全人民が祝福します!」
●.「大雁塔の発射はわが国の建築技術の新しい飛躍であります」
●.「三蔵法師も月に行ったのかな」


 赤ん坊はエアーボックスに入り、
 少年は家に閉じこもる。
 青年はスポーツをやめ、
 壮年はマスクをつけて通勤する。
 実年は咳をしながら病院に通い、
 老人は見えない家族に見守られて死への旅立つ。
 それが「中国の夢」である。








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